リガーデン K様邸
”小さなお庭をまるでお部屋のような寛ぎスペースに”
K様邸は築50年の建物を購入し、地元のデザイン事務所にてリノベーションした住宅です。ただ、リノベーションの際には玄関まわりは手を加えたものの、お庭は手つかずの状態でした。入居して何もないお庭を見ていると、次第にこのお庭を有効活用したいという想いが強くなり、そこで当社プラス エクステリアがガーデンリフォーム(リガーデン)を行うことになりました。お庭は四畳半ほどの小さなスペースですが、こだわりを持ってデザインするのとしないのとでは大きな違いが生まれます。生活の質が変わると言っても過言ではありません。デザインされたお庭で自然を身近に感じる心地良い時間を感じられることで、日々の生活をより豊かにしてくれるのです。
お庭デザインから、玄関まわりを含めた総合デザインへ
ガーデンリフォーム(リガーデン)を作り込んでいく過程において、K様から「玄関まわりもより良くしたい」との申し出を受け、お庭のみのプランから玄関まわりも含めたエクステリアデザインを行うことになりました。これは当社としてもとても喜ばしいことでした。なぜなら、お庭は単体で存在している訳ではないからです。お庭、アプローチ、玄関、ゲート、フェンス、目隠し…エクステリアを構成するすべての要素はお互いにつながり、影響し合っています。お庭単体で考えるよりも、他エクステリア要素を含め総合的にデザインする方がエクステリア全体の調和が生まれ、より美しくより洗練された住宅を造り上げることができるのです。
玄関脇の狭い通路がワクワクするアプローチに
玄関まわりをデザインする際にキーとなったのが、隣家との境界に面した細い通路です。玄関脇からお庭へつながる通路なのですが、幅は狭く65cmほどで砂利敷きでした。普段あまり気に留めていなくても、実は多くのお宅にこのような空白のスペースがあるのではないでしょうか。実用性があまりなく、かと言って花壇にしたり植栽を作るには狭すぎて放置するしかないスペース…。もったいないけれどどうしていいのかわからない、そんなスペースもエクステリアの一要素として生かすため、新たなデザインと工夫を施しました。
まず、通路部分は砂利敷きから高級感のあるフローリング調のタイルへと変更。隣家との境界線にはLIXIL「プラスG」の縦格子タイプを設置して、圧迫感のない目隠しとしています。高さがあることから開放感を感じられますし、落ち着いた色調を選んだことにより全体を引き締めて高級感を演出しています。さらに、足元にフットライトを設置することで夜間の安全を確保すると同時に、柔らかい明るさで幅の狭さ故の窮屈感を和らげています。
ライティングの持つ機能はこういった実用面だけではありません。ライティングの持つ重要な効果は、心理面への演出効果です。柔らかく美しい光に導かれるワクワク感、その先に広がるお庭への期待感などをライティングが高めてくれるのです。こうして、放置するしかなかった空白のスペースがお庭へゲストを導く素敵なアプローチとして生まれ変わりました。
スペースの幅や奥行きを変更するのが不可能な場合でも、このように光の効果をうまく利用すればエクステリアの一要素として十分に活用可能なのです。
フローリング調タイルでお部屋のような寛ぎを
木材の大きな特徴である温かみやナチュラル感はリラックスできるお庭作りに欠かせませんが、やはり紫外線や風雨による経年劣化は避けられません。お庭デザインを考えるとき誰もが「木材の魅力と耐久性の高さを持ち合わせた素材があればいいのに…」と思うことでしょう。そんな時の救世主となるのが、名古屋モザイクのフローリング調タイル「ソレラス」です。今回のK様邸リガーデンにおいて大きなポイントとなっている「ソレラス」は、ぱっと見は木材そのもの。しかし、木材の見た目にタイルの強度・耐久性を掛け合わせた「ソレラス」は、木材の良さである温かみと居心地の良さ、タイルの良さである耐久性と低メンテナンス性を両立させた、いわば「劣化しないフローリング」とでも呼ぶべきハイブリッド製品なのです。
明るく清潔感のある色味や自然な木目、本物の木肌の繊細な凹凸感など、フローリングの高い再現力が魅力の「ソレラス」は、木材の魅力だけでなく高品質なタイルならではの高級感をお庭へもたらします。
プライベート感と開放感を両立できるココマⅡ
お庭の目隠しと屋根にはLIXILのガーデンルーム「ココマⅡ」を使用しています。ポイントは「ココマⅡ」の豊富な仕様の中から、サイドスルータイプ+腰壁の組み合わせを選んだこと。サイドスルータイプの良さは、側面に壁が無いのでお庭の開放感や通風性を損なわない点。そして、前面フィックスパネルと腰壁によってお庭にプライベート感が生まれることです。まるで室内で寛いでいるかのようなリラックス感と、居心地の良さを感じることができるお庭となりました。屋根材には熱線吸収タイプを選び、暑い季節においてもお庭の気温が上がり過ぎないよう配慮しています。テラスがリビングと隣接している場合は、屋根材の質や機能によって室内環境が大きく左右されるので、コスト面だけで安易に選ばないことをおすすめします。
お庭に輝く美しいブルー
K様邸のリガーデンでは、もうひとつ特徴的なタイルが使用されています。それはベンチに使用した正方形のタイル「キラ」です。フローリング調タイルと同じく名古屋モザイクの製品である「キラ」、言うまでもなくその魅力はこの美しい色合いです。見とれるような美しく深い色合いのブルーは、お庭の注目ポイントとして機能します。お庭の植栽がフレッシュな色をまとう春夏は、それらと鮮やかに競演するように。植物が葉を落とし色が失われる寒い冬には、お庭に輝く一粒の宝石のように。そんな美しいタイルを贅沢にもベンチに採用する。審美性と実用性を両立させるのが当社プラス エクステリアのお庭デザインです。いつまでも使い続けられるお庭こそが、本当の意味での良いお庭ですから。
情緒のある装飾として、タイルと共通する色味の水瓶を置いています。ゆらゆらと水草がたゆたう様や、太陽の光をキラキラと反射する水面を眺めていると、日々のストレスや喧噪を自然と忘れリラックスできそうですね。