新築エクステリア S様邸
”狭小のお庭が素敵なテラスへと変身!目隠しと日当たりも両立”
プラス エクステリアではお客様からよくお聞きする話ですが、S様邸も住宅メーカーから紹介された外構業者から提案を受けたそうです。しかしながら、それは一度も現地の状況を見ることなく提案されたもので、住み手の気持ちなどを全く無視した内容。非常にがっかりされたそうです。一方、弊社プラス エクステリアは幾度となく現地に赴き、お客様のご要望と問題を確認し、実現可能なご提案をさせていただきました。エクステリアはお客様ご自身が長い間生活していく場ですので、住み手の目線でデザインしてこそと考えております。そのプラス エクステリアの考えに共感していただき、今回のご依頼の運びとなりました。
敷地の問題点
さて、新築のS様邸は建物がむき出しの印象。問題点としては、道路と建物が近すぎる点、何よりも道路と建物間の高低差がありすぎる点が挙げられました。道路と建物間に高低差がある場合、深基礎対策がなされるのですが、残念ながらS様邸ではその対策がなされていませんでした。これは住宅メーカーの設計が住み手目線で作られていないために発生する問題です。お庭やポーチに使用できる土地は限られていましたが、だからこそ「屋内外のつながりを生むことで作るお庭」というプラス エクステリアの考えに大変共感して頂きました!
南欧風のゆとりと多様性を感じるデザイン
家の顔となるエントランススペースは、道路から玄関までの距離なんと75cm。ここに玄関へのアプローチ、テラスへ続く階段、さらに門袖を配置しなければいけません。といっても、それはある意味当然のこと。その上でいかに広がりとゆとりをもたせるか、いかに魅力ある雰囲気を作るか…ここがプラス エクステリアの腕の見せ所です!まず、玄関ドア正面に目隠し機能もある門袖を建てます。南欧風デザインのエクステリアが奥様の強いご希望でしたので、壁面はジョリパット塗り、そして深い色味が魅力のオンリーワン「ベルギーレンガ・シーフォ」を笠木として使用しました。さらに、ディーズガーデンの鋳物の表札も相まって、南欧風の雰囲気を盛り上げます!
ジョリパット塗りは豊かな風合いと質感が魅力です。表面に細かい凸凹があるためにホコリや汚れが付きやすいという欠点もありましたが、プラス エクステリアでは仕上げにお庭コート・煌庭(ナノフォス社)を塗布しているので安心です。ナノテクノロジーを適用した仕上げコート剤でエクステリアを長期間汚れから守ります。
門袖には黒いアルミ鋳物のフェンス・LIXIL「ラフィーネ」を設置。白と暖色を中心としたエクステリアに重厚感を与え、全体を引き締めています。しかしながら中央のピンクの装飾のおかげで可愛らしさも同居しているという、何とも憎いデザインなんですよ。
玄関へのアプローチは斜めにとった階段にTOYO工業「オークルストーン オーパルピンク」で乱形石貼りの組み合わせです。斜めにラインを取ることで階段に幅が生まれ、さらに乱形石を駐車スペースまでゆるやかに延ばすことで、玄関ポーチそのものも伸びたかのように広がりのある印象を作り出しています。
目隠しへのこだわり
こうした敷地ですので目隠しはとても重要です。機能性が高く、かつエクステリアとしても魅力があり、住み手の生活に合った目隠しを追求するために、S様にも協力して頂き現地で研究を重ねました。例えば、道路から見た視線の高さと動き、建物内から見た景色の変化について、さらに目隠しと隣接することになるテラスの安全面について…。 様々な角度から物事を見ること、自分が住まうようにシミュレーションすること。これが住み手の目線でデザインするということです。そうして完成したのがブロック積み+フェンスの目隠しです。ブロックの段数とフェンスの高さ、さらにテラス床面の高さも考慮し、目隠しとして最も効果的かつ住み手が快適に感じられるよう設定しました。
選んだのはLIXIL「ジオーナフェンス」です。アルミ製とは思えない天然木の風合いを再現したハイクオリティな見た目と、エクリュアイボリーというソフトで優しげな色合いが南欧風のナチュラルな建物の雰囲気とよく合います。しかもこの「ジオーナフェンス」、実は桟の隙間に半透明の目隠しが入っており、隙間から覗かれる心配もありません。こうした細かな配慮があってこそ、完璧なお庭に近付くのです!
”駐車&駐輪スペース
駐車スペースは横幅3.1m。十分なスペースがあると思われるかもしれません。しかし、ここに構造の落とし穴があるのです。通常、駐車スペースは道路と同じ高さで施工するのが一般的なため、道路より20㎝ほど掘り下げて工事を行います。しかし、S様邸の基礎工事には深基礎対策がなされていないため、20㎝も掘り下げてしまうと基礎の下の土壌部分があらわになり、家屋自体が非常に危険な状態になってしまうのです。その危険な状況を回避するためには、基礎下の土壌が出ない様に駐車スペースを削らざるをえず、その結果、駐車はできても奥の自転車置き場への行き来ができなくなってしまう、、、これでは日常生活を送る上で非常に不便ですね。建物の設計の段階で深基礎対策がなされていれば、問題はなかったのですが。。。
そこでプラス エクステリアでは、建物の基礎に負担をかけないギリギリの勾配角度を計算し、駐車スペースを造成しました。どうしても駐車スペースと道路間で段差が生じてしまうのですが、そこは段差プレートでカバー。これで車を動かさずに駐輪場へ行き来できる、効率的な動線を確保しました。
駐輪場のサイクルポートにはLIXIL「ネスカR」を採用し、爽やかさと清潔感のある駐輪スペースが完成です。
癒しのテラスと小さな花壇
テラスには室内の床との一体感が出るよう、木目調タイル・名古屋モザイク「ラスティックウッズ」を設置しました。木目調タイルは木材ならではの温かみや質感を表現しつつ、タイルの耐候性や耐久性を兼ね備えているという良いとこ取りの製品なんです。ホワイトがお庭をぱっと明るく、フェンスや建物ともよく調和します。いつもフレッシュな緑が美しい人工芝グリーンフィールド「リアリーターフ人工芝」とのコントラストもとても爽やか。半円状の小さな花壇は周囲をピンコロ石で縁取ってナチュラル&可愛い雰囲気に。 直線的なデザインの中に曲線が混じることでお庭に動きが生まれます。ご主人が希望された植栽用のスポットライト(タカショー)も完備し、あとはシンボルツリーとなる庭木を選ぶだけです!
花壇の対角線上に設置したビビッドな黄色い水栓(オンリーワン「ジラーレW」)がキリリとしたアクセント。 決してサイズは広くありませんが、だからこそプライベート感のある癒しのお庭となりました。
小さな工夫で家事を快適に
洗濯スペースは周囲よりも土を盛り、白玉砂利を敷くことで、洗濯物を干すときも踏み台が不要であるように配慮しました。洗濯はほぼ毎日のこと。小さな工夫でも家事の負担を確実に減らしてくれるはずです。家のサイズ感まで変えるエクステリアの形
before&afterの写真を見比べると、エクステリア完成後はまるで建物が一歩奥にセットバックしたかのような印象ではないですか?そう感じるのは、エントランスやお庭が充実し存在感がアップし、加えてそれらが建物と調和している証拠です!外からの視線がより気になる夜間も、機能的なジオーナフェンスのおかげで室内まで視線が届くことはありません。屋外ポールライト(タカショー「エバーアートポールライト2型」)の光、そして室内からこぼれる光が、通りまでも明るく素敵にライトアップしているかのようです。
「斬新なアイデアで無駄なく土地を利用することができた。出来上がりが想像以上で感動しました」とS様にも喜んでいただくことができました。