新築エクステリア K様邸
”旗竿地だからこそ、様々な表情を魅せるお庭”
新築で住宅を施工したメーカーにエクステリアを依頼すると、ありきたりで配慮のない外構プラン、そして驚くほど高額の見積もり…。こういった展開は決して少なくありません。こうした対応に落胆した方が弊社プラス エクステリアのホームページを見て連絡して下さることがあります。東風谷様もそのおひとりでした。そして、弊社の無料相談会を経ての感想は「提案力や想像力、何よりも『一緒に作るんだ』という楽しさ、ワクワク感が心地良かった」という嬉しいもの。
世界にひとつのエクステリア、お庭を自宅に造るのです。落胆ではなく、お客様も我々もワクワクするのが当然の権利だと思います!
さて、エクステリアデザインに関するご要望は「具体的なイメージはわかないけれど個性や楽しさ、豊かさを表現したエクステリアが希望」ということでした。
旗竿地は問題か?
K様邸は旗竿地に建っています。旗竿地=問題・ありきたりの物しか作れない、、と捉えるのが住宅建設会社や外構会社での一般的な考えですが、プラス エクステリアはそうは思いません。変形した形状だからこそ個性を発揮しやすく、世界にひとつのお庭を造ることができると考えています。オープンなのにしっかり引かれた境界線
まず道路境界から車二台分の駐車スペースと歩道を取り、その先に門塀を造ります。門塀は左右にずらして二カ所、加えてGフレームゲート(LIXIL)をダイナミックに設置します。敷地と道路の境界線ではなく、ここが実質的なパブリックとプライベートの境界となるわけです。二枚の壁は道路からの視線を適度にカットしつつ、鍵の字型の動線であえて歩く距離を延ばしています。これは 仕事&プライベートの切り替えスイッチ機能を高めるためと、来訪者にとって入りにくい雰囲気を作るためです。オープンな雰囲気でありながら見えない境界=結界があるような…。逆に言えば、その結界を越えれば100%プライベートの世界に浸ることができるのです。
エレガントで洗練されたデザイン
門塀は天然石と笠木(TOYO工業「オークルストーン バーナーブラック・アースホワイト」)の組み合わせです。前部にはダークカラー、後部にはホワイトを使用し、シンプルモダンなモノトーンスタイルに。門塀に花壇を合体させたデザインで幅の狭いスペースも有効活用しています。
足元には門塀や住宅建物とも相性の良いイタリア産タイル(ダントー「クォーツ600x300角」)を採用。清潔感とエレガンスを感じさせます
アイキャッチとなっているのが深く美しい青をたたえたガラスブロック・オンリーワン「ディープシースモーク」です。光を透過させ青く輝く様は、鮮烈かつ品のあるアクセント。夜間はお月様のような球体の照明とのコンビで幻想的な雰囲気を醸し出します。
エクステリアを汚れから守るお庭コート・煌庭
門塀の壁面はジョリパット塗りで表情豊かに仕上げ、植栽との調和を図っています。質感が魅力のジョリパット塗りですが、凸凹が多いと汚れが蓄積しやすいという欠点もあります。その問題を解決するためにプラス エクステリアで扱いを開始したのが「煌庭」(ナノフォス社)です。本製品はナノテクノロジーを汚れ防止コートに適用した製品で、表面に塗布するだけでエクステリアを長期間汚れから守ることができるんです。せっかく造ったエクステリアの美しさは出来る限り長く保ちたいもの。しかもできれば簡単に…。それを叶えるのがお庭コート・煌庭です!
こだわりの石畳
丸の内まで通勤しているご主人は、そこで見る光沢のある石畳がとてもお気に入り。なんとかエクステリアにその要素を取り入れたいとのことでした。この光沢は何十年もの間たくさんの人が革靴で歩くことで、自然と表面が研磨された結果です。こうした美しい経年変化を新築で再現するのは簡単ではありませんが、プラス エクステリアは諦めません!独特の風合いを再現するため、石素材はTOYO工業「オークルストーンブルーノ」を採用。90形、190長方形、190方形という三種類をミックスして、駐車スペース脇の通路に敷きます。さらに、仕上げにアクアミックス社「ストーンシーラーエンリッチ」を塗布することで、自然かつ美しい光沢感を演出。丸の内の磨き上げられた石畳のような仕上がりに!さらに、この仕上げ材は撥水作用もあるので雨水による染みや汚れなどを防ぐこともできるんです。
本格的な雰囲気の石畳が完成です!
オン&オフを切り替えるスイッチ効果
玄関を出て門塀を越え、石畳を踏みしめて仕事へ出掛ける朝。エントランスを歩いて行くうちに背筋がぴっと伸びて、凛とした仕事モードへ心身が切り替わります。夜間は温かい光に優しく出迎えられ、ひと足ごとに神経がほぐれるようにプライベートモードへ切り替わる。旗竿地の長いエントランスだからこそ、その効果も倍増です!
変形敷地を快適なテラスへ
K様邸のリビングに面したお庭は、変形した台形です。まず床レベルを室内と揃え、内外の接続を強めます。床材はエントランスに使用したものよりも幅が狭い、イタリア産タイル・ダントー「マレッツォ」で長辺の直線を強調します。こうすることでお庭の奥行きが強調され、面積は変えられなくても目の錯覚により広く感じることができるんです。
隣家からの目隠しには、化粧ブロック+LIXIL「ジオーナフェンス」を設置。フェンスはタイルと同じくオフホワイトなのでソフトな雰囲気で、プライベートな空間を演出しました。
キッチンから真っ直ぐ見える位置には、奥様ご希望のイロハモミジを植樹しました。季節ごとの美しさを楽しめるだけでなく、室内からの目線の一番先に植樹することで視線が自動的に遠くまで伸び、お庭の広さを強調させる効果があります。背後にブロックやフェンスは設置せず抜け感を与えることで、伸びやかな視線の広がりと開放感を確保しています。
可愛い!をお庭に
建物はシャープな印象ですが、奥様は実は可愛いものがお好き。エントランスは建物の印象に合わせ洗練された雰囲気にしましたが、エントランスから見えないお庭はガラリと雰囲気を一変。「お庭に可愛い要素を取り入れたい!」という奥様のご希望を叶え、そして実用性も両立させるためディーズガーデンの水栓「スタンドウォッシュ・リリー」を設置しました。台座にクラシックな陶器のボウルとアンティーク風の蛇口が付いており、まるで夢の世界の住人がひょっこり現われそうな可愛らしい雰囲気に。 この水栓ひとつで、ディーズガーデンお得意の大人も認めるクオリティの高い”可愛い”お庭に大変身!!さらに、エントランスから見えない部分にもうひとつの“可愛い”エッセンスをプラス。エントランス後部花壇裏に壁付け蛇口を設置したのですが、そこにこっそりと一工夫。なんと蛇口のハンドルが、カエルさんなんです(オンリーワン「二口万能胴長水栓 鋳肌 カエル」)!!「家に無事に帰る(カエル)」の気持ちを込めてご夫婦で選ばれたそうです。
エクステリアメーカーの我々だけでなくお客様自らが楽しんでお庭造りに携わっていただいたことにより、より豊かなお庭が完成しました!